平成の最後、日本における災害 - written by パク・ミンス、ジャン・ギュミン
平成の最後、日本における災害
パク・ミンス、ジャン・ギュミン
今年の日本では、非常に多くの災害が発生しました。特に、此の夏を通じて台風やそれによる水害が次々と大きな被害を及ぼしました。日本での災害は隣の国である韓国にも大きな影響を与えますので、韓国の気象庁やニュースも今回の災害について大きな関心を払いました。
今年の初めての災害は落雷による火事でした。テレビの送信鉄塔が落雷に打たれ、本局及びそれを共用していた北陸放送の番組が停波になりました。完全な復旧は8月1日に完了しました。
1月23日には群馬県の本白根山が噴火しました。気象庁はそれまで湯釜付近を監視していましたが、噴火が発生した鏡池には監視カメラを置いていなかったそうです。噴火の10分後に、東京工業大学が噴煙の目撃情報を寄せましたけど、気象庁は上記の理由で噴火速報を発表できませんでした。
9月6日には北海道でマグニチュード6.7の地震が約10秒間発生しました。地震が起こった13分後、M5.5の規模の余震がありました。震央付近は昔も3回地震が発生した所で、その一つは去年の7月に発生したそうです。地震の後、すぐ震度データが報告されてないので、気象庁は最大震度として安平町の震度6強を発表していましたが、当日の夕方に厚真町で震度7を観測したことが判明しました。
地震の影響で大規模停電や交通麻痺などのインフラが被害を被るようなことが多かったです。ほかにも、電話回線が不通になったり断水になったりして、多くの北海道民が不便を忍ばざるを得ませんでした。今回の地震の後、北海道の住宅5034棟が一部破損、539棟が半壊、196棟が全壊しました。人命の被害もありました。消防庁によると2018年9月28日を基準として、死者が41人、怪我人が681人、その中で重傷の人が15人発生しました。
今回の地震で特に危なかったのは土砂崩れでした。国土交通省によると、崩壊面積は約13.4平方キロメートルだそうです。先日の台風や豪雨のせいで大量の水が土砂に含まれていたまま、激しい振動を受けた土壌が山から丸ごと滑ったそうです。土砂崩れの斜面を構成している透水性の高い軽石が化学変化で粘土化したのが被害増加の主な原因として考えられています。明治以降に日本最大であった土砂崩れは今回の地震で19人の犠牲者を出しました。土砂崩れによる土に厚真ダムの水路が埋もれてしまい、復旧の作業は随分長くなりそうです。
液状化現象も北海道の市町村に大きな被害を与えました。液状化現象とは、地震の際に、砂地盤が振動を受け地下水によって液体状になる現象を言います。地盤が液体化すると、比重が大きい物、例えば道路やビルは倒れたり沈んでしまいます。逆に比重が小さい物、例えば下水道管などは浮き上がったりします。
今年の世界的な猛暑で日本も影響を受けました。6月から8月まで東・西日本を襲った猛暑は統計開始以降東日本では一位、西日本では二位となりました。多くの地域が歴代最高気温を記録し、その殆どは40℃を超えました。7月に猛暑で緊急搬送された人は5万4220人、死者は133人で、2008年の統計開始以降、月別で最多となりました。
今年は台風の被害も平年よりすごかったです。6月29日に発生した台風7号「プラピルーン」は梅雨前線と重なって多めの雨を降らせ、平成30年豪雨を招きました。それから一か月後の7月24日には台風12号「ジョンダリ」が発生しました。北上すると予測された台風の進路と異なって、東から西、西から南へと進んだため「逆走台風」とも呼ばれました。そして大阪府から九州まで大きな被害を出しました。
今年日本に一番大きな影響を与えた台風は第21号の「チェービー」です。最大風速は約58m/s、観測史上最大値を記録したそうです。21号の一番大きな被害は大阪の関西空港でありました。9月4日、関西航空の鉄道、道路を始め、ターミナル、滑走路など空港全体が浸水したうえ、電気設備まで水没して停電が発生しました。その結果、空港は全面閉鎖を決定しました。既存のトラフィックは近くの大阪空港、神戸空港などに分散して運営されました。そして9月14日と18日に分けて復旧ができ、通常に戻りました。
続いて、日本の災害について本校の日本語言語民教師の秋岡あや先生にインタービューを行いました。2011年の東日本大震災のとき、先生は日本にいらっしゃいませんでしたが、先生のお父さんの職場の周りで液状化が発生して大変だったらしいです。そして2016年韓国のギョンジュでの地震のときには、その近くのテグに勤めていたため、直接地震を経験したそうです。その学校は地震の備えがちゃんとしてなったため、学生がみんな慌てていたそうです。インタービューを終えながら、日本で地震はいつどこでも起き得るため、日本に旅行に来るときには地震が少ないところだけ訪ねるより地震の頻度に関わらず地震の対策についての情報をよく調べて旅行に来たほうがいいと強調しました。
十年前には韓国で日本の災害のニュースがあまり見られなかったが、最近はその発信が多くなっていると先生は言いました。それは日本の災害の頻度が高くなっているだけでなく、韓国の人々の災害に対する関心や危機意識が高まっているからだと言えます。日本と韓国の交流が進むなかで、このような問題に対する関心もともに高くなるべきではないでしょうか。
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